偕成社ワンダーランド・シリーズに最近ハマっています。
このシリーズで、今まで読んできた作品はどれも楽しい児童向けのファンタジーで、秀作が揃っていました。
この物語もワンダーランド・シリーズの1冊だったので、題名にもひかれ、図書館で探してきました。
ですが、残念なことに個人的評価としては、ちょっと面白くなかったです。
というのも、題名はすごくワクワクするものなのに、
作者ならではの閃きがあまり見えず、
読んでいて、先の展開の想像がついてしまうストーリーだったんです。
想像がつきすぎてしまうお話は好みではありません。
夏休みを楽しく過ごせなかった子どもたち3人が、9月0日を体験する!明日の9月1日まで、この子たちには特別な場所で、不思議な1日を体験する!
そのコンセプトはものすごく面白いのに、
冒険自体や友達との友情の育み方も今イチ不自然だったし、
後半で、「主人公・純君のお父さんも子どもの頃、同じ冒険した」かも!?って話を、やたらグルグル考えているところも、
なんか無理やりまとめました感が(前の方に伏線はありましたが)あって、読み終わる頃にはなんだかな〜って、気分でした。
もっと大胆に、もっと過酷な環境にまで追いつめて、限界点から生まれてくる友情を描くとか、いっそのこと子どもたちの感情を置いておいて、その不思議な世界の様子を克明に描くとかしてくれたら、もっと読みやすかったかな?と、思いました。
主人公の学年が4年生だったので、冒険の内容が面白かったら、下の子に薦めようと思っていましたが、とても残念です。