大好きなアンソニー・ブラウンの絵の作品でしたので、思わず図書館で見つけたとき、飛び上がって喜んでしまいました。
主人公のエリックが想像上の友達 ナイトシミーだけを相手に話をして、現実の友達とは話をしないという設定で、アンソニー・ブラウンの絵調に正にピッタリだと思います。
そして、マーシャという女の子が登場して、エリックが自分の殻を破っていくのですが、昨今の鬱とか引きこもりに通じる話で、妙にリアリズムに溢れています。
アンソニーブラウンならではの絵に引き込まれてしまいましたが、特に、自分の殻の象徴を、黒マントと眼鏡と帽子として描いているのは、彼の真骨頂と言えると思います。
どちらかと言うと大人の絵本で、小学校1年の次男にとっては難しすぎたようです。