藤城清治さんの絵はとても好きですが、この絵本は他の作品に比べ、更にお値段が高いです。
ただし、それだけのページ数と美しい絵が堪能できるので、画集を買うことを思ったら安い方なのかもしれません。
ともかく、自分は図書館で予約をして2か月以上待って、やっと借りることができました。
今回のこの絵本の人気のもう一つの秘密は、原作者が「爆笑問題」の太田光さんだということもあるかもしれません。
後書きを読むと、藤城さん自身がこの物語に深く感銘を受け、ご自分の人生を振り返りながら、丹精込めて描いてくれた作品だということがよくわかりました。
よく見ると遊び心もあって、最後の方の路上の絵描き売りの場面では、藤城さん自身の作品がちらほら描かれていて笑えました。
もしかしたら、この路上の絵描きさん自身、藤城さんがモデルなのかもしれません。
(輪郭とか、メガネをかけているところとか、イメージが似てます)
一応5部構成になっていますが、元が小説名だけに割と長いストーリーです。小学校高学年以上のお子さんたちにお薦めします。
読み聞かせに使うにはちょっときついですが、
(長すぎると、聞き手が疲れます)
絵がほんとに素晴しいので、ブックトークなどで紹介するのはいいと思います。