わたしの足は車いす」 みんなの声

わたしの足は車いす 作:ファイニク
絵:バルハウス
訳:ささき たづこ
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2004年10月
ISBN:9784251009395
評価スコア 4.5
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  • 「心のバリアフリー」

    「心のバリアフリー」と、よく聞きます。
    ハード面のバリアフリーをいくら進めても(それはもちろん大切だけど)人々の気持ちにバリアがあれば、本当のバリアフリーにはならないというようなことだと私は理解しています。

    多分、「知らない」「気づかない」あるいは「誤解」ゆえの「心のバリア」がかなりあると思います。

    たったひとつの「ちがい」が、関係ない部分での同情や、全体の否定につながる…。
    「できることがある」ということに気づいてもらえない…。

    そのことに対して、最初は「おなじこと」にこだわり、腹を立てているだけだった主人公のアンナ。
    でも、ふとっちょのジギーの助けで、自分が「ちがっていること」を受け入れ、「できないこと」は人に助けを求められるようになります。

    ジギーによってアンナの心からバリアが除かれ、アンナ自身が大きく成長します。そして今度はアンナが誰かの心からバリアを取り除いていくでしょう。

    相手が何を必要としているかを察するのは難しい。
    でも少なくとも耳と目と心を閉ざすことなく接することができればと思います。

    投稿日:2006/09/05

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  • 特別扱いしないで!

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    バリアフリーについて考えさせられる絵本ですが、
    車いすの少女の気持ちがストレートに描かれていて、
    私達の関わり方のヒントを与えてくれます。
    車いすのアンナにお使いを頼んだお母さんも立派ですよね。
    できることはみんなと同じようにしたい、特別扱いしないで!
    というアンナの叫びは大切にしたいです。

    息子達の学校生活を見ても、
    意外と子ども同士の中では車いすであろうが
    みんな一緒の扱いです。
    アンナにお友達ができたように、
    子どもの世界は想像以上に純粋かもしれません。

    投稿日:2005/07/07

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  • バリアフリーって?!

    • ぼのさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子11歳、女の子9歳、女の子4歳

    パパが読んでくれました。(夫は職業柄、意図的に選んだようです。)

    両足がマヒしていて、車いすに乗っているアンナは、お母さんに頼まれて、初めてひとりで、スーパーにおつかいに行きます。
    行く途中、色んな人にアンナは出会います。
    お話したそうに、立ち止まる小さな女の子。
    その子の手をひっぱって、どんどん行ってしまうお母さん。
    男の子たちに、「やーい、でぶっちょ。」とからかわれている男の子。
    にっこり笑って頷いてくれる人(少数)。
    黙ってアンナをじろじろ見る人(大多数)。

    さっきの女の子が、車いすを指差して「それ、なあに?」と聞きます。でも、お母さんは・・・???
    横断歩道では、段差があり、アンナひとりでは上がれません。そこへあらわれたのは・・・???

    アンナが望んでいるのは、同情や見せかけの優しさ(おせっかい)ではありません!
    車いすに乗っていたって、足がマヒしていて動かなくたって、私はふつうの女の子よ!ちゃんと、ひとりで買い物だってできるのよ!!

    そんな、アンナに素敵な友達ができます。

    私たちに、本当のバリアフリーってどんなことか?!を問いかけ、教えてくれると同時に、アンナ自身も、今までかたくなに「私はふつうよ!」とがんばってきたけれど、「ちょっとだけふつうとはちがうけれど、ちがっていてもいい。」「助けが必要なときは、助けてもらったっていい。」、心が強くたくましく成長できたというストーリーが、染み込む素敵な絵本です。

    投稿日:2005/05/18

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