2012年刊行。
5月に行う行事や自然現象(植物、動物、昆虫、天候など)、こどもの遊びや、5月生まれの偉人などを紹介する学習絵本。こどもに向けて書かれた歳時記。
自分の誕生月のことを、あまり知らなかったとわかった。
好きな季節で、だんだんと過ごしやすくなってくるし、大型連休があったりして、何かワクワクする気分になれる。
ただ、子どもの日などの行事の事は良く知らなかった。いろんなお祭りも意外と歴史が長く、端午の節句やお茶を飲むことなどは奈良時代以降にさかのぼるようで、興味深い。
空や富士山が美しく見える様子を、「五月富士」「五月晴」などと表す。他に「五月闇」という五月雨の降る時の暗さを表現する言葉もあって、素敵だと思った。
一番面白かったのが、「愛鳥週間」関係の、鳥のききなし。
鳥の声を聞いて、敢えて日本語にあててみたら、なかなかパンチの効いたユーモアが連発。笑った。
ほうほうけきょう、よいお経とか、利い取る、日一分とか、ツッコミどころ満載。自然との触れ合いが楽しくなる。
小学生のころ、笹舟を作って流したり、いろんなカエルや昆虫などが出てきて楽しい気分になった田んぼ道を思い出した。
大人が見ると、人生が豊かになる絵本。