は」で始まる言葉と「ははははは」という言葉で表現された絵本です。ストーリはないので、純粋に絵と言葉を見比べて大きな口をあけて子どもに読み聞かせをしています。
ただそれだけでは終わらないのが、五味さんの絵本。
「はし・ははははは」では、箸と橋をちゃんと見開きの同じページで紹介しています。
「箸」か「橋」かをちゃんと発音して読まなければならないんですね。
また「はち」や「はと」がにっこり「ははははは」と笑っていると思うと、「はな(鼻)」や「はげ」がにっこり。「はさみ」や「はがき」までにっこり。さすがに、おじさんのつるつるはげ頭に目と口がついていて、にっこり笑っている様子は、読み手も笑わざるを得ない。
ちゃんと五味マジックが要所要所に織り込まれているのです。
この絵本を子どもと一緒に読んでいると自然に笑みがこぼれます。大口あけて「ははははは」と笑うことってなかなか少ないですよね。ぜひ子どもたちと一緒にこの絵本を読んでみてください。「ははははは」と読み聞かせをしているうちに、本当に幸せな気分になることができるでしょう。