あるひのこと
おとこのこがドアをあけると ペンギンがいました
そんな突拍子もないエピソードでお話は始まります。
ペンギンはとてもかなしそうな表情でおとこのこについて回ります。
男の子は迷子のペンギンなのだと思って
色々と聞いてまわるけれど 誰もこのペンギンのことは分かりません。
調べてみるとペンギンは南極に住んでいるものだと分かるおとこのこ。
ペンギンを伴って懸命にボートを漕いで南極に向かいます。
このなかのペンギンさんはヒトコトも言葉を発しません。
それが逆にシンプルな幸せを体感させてくれるような気になります。
人のかかわりの温かさをさりげなく教えてくれるこの絵本は
どちらかというと大人向きかなあと思っていたのですが
娘には最初の一行がツボだったようで、
それからは食い入るように一人でも読みます。
毎晩のおやすみ絵本にはかならず混ざっています。