ルース・クラウス作とあったので、古典かなと思って読んでみたのですが、中を開けてビックリ。
1951年のアメリカの作品なのですが、実に絵が綺麗なのです。
それもそのはず、絵を描いたマリー・ブレアは「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを手がけた人。
確かに、ページを捲ってみると、鮮やかなあの世界が広がっていて、BGMが思わず聞こえてきそうな雰囲気を醸し出しています。
見開きのページには、わたしと動物がいて、同じようにポーズをとっているシーンが展開します。
わたしは、動物に合わせて着飾っているように見えて、その嬉しそうな表情がたまりません。
満面に笑みというのはこのことを言うのでしょう。
その絵も鮮やかという言葉がピッタリするくらい魅力的なもの。
そこに、谷川俊太郎さんのリズミカルな文章が、華を添えているといった趣の絵本です。
冒頭に書かれた谷川さんの
「この絵本の良さは無邪気というひとことに尽きると思います。
絵の、コトバの、そして描かれた子どもの無邪気さ、それは今の時代にも私たちが大切にしなければならないもののひとつではないでしょうか」
という一文。
谷川さんならではのコメントに感銘を受けました。
是非、必読書としてオススメします。