娘が3歳のころにプレゼントでいただきました。
3歳児には、文章も長く難しく理解できなかったようです。その後、4歳5歳と読み続けていますが、やはりまだ難しいようです。
ただ、大人の私は初めて読んだときに涙で読み進めませんでした。
お話はりすが畑に白いたまごをみつけ、ひろってもどるところから。そのたまごから、ひながかえり「カッコウ」と名付け毎日可愛がって育てます。
ところがもぐらが、「おまえさんは、おちていたたまごだったよ。それをひろって、あのりすさんがそだてたんだよ」とひなに話してしまいます。
ひなの葛藤、やさしいりすの言葉に戸惑い、「おなかがいたいの、すこしなの」と言い訳し、また「やっぱり、これがおかあさんにちがいない」と信じようとする姿が切なく、泣けてしまいまいます。
そして、何も言わずにひなは旅立ってゆき、りすはかっこうを待ち続けます。そして、とうとうりすは1羽の鳥になり、「カッコウ、カッコウ」と呼びながら、空を飛んでゆきます。
幼児には難しい内容ですが、とても美しい文章で、読んでいるだけで心地よいです。絵もとてもきれいです。
このような美しい絵本を、これからも読み続けていって、いつか子どもたちの心に残っていってほしいと思います。