小学校の読み聞かせで使いました。(その前に「つきよのキャベツくん」でじゅうぶんなごんでから)
1年生から6年生までの特別養護学級で、10人くらい。
低学年〜中学年の子はとても喜んで聞いてくれました。高学年は反応があまりないので分かりませんが、よく聞いていました。
他と違っていて仲間はずれになるという展開が、自分に照らして嫌な気持ちになったらどうしよう、という心配は無用だったみたいです。
きれいな色彩の絵にすぐにみんな引き込まれ、
”ところが たいへん”のところで「えー!どうしたの?」
”にいさんたちが・・・ゆくえふめいになったんだ”で「えー!たいへん!」と心をあわせて、
探している絵もじっと見て、「どうしたのかな」と心配そう。
ネリノがどうやって兄さんたちを助けるのかもわくわくしていた様子です。
教訓的なところが鼻につくというきらいもありますが、子供にとっては単純な話で分かりやすいみたいです。
私が好きなのは、絵がデザイン的で可愛く色彩感覚が良いのと、なんと言っても矢川澄子さんのやさしい語り口による訳が、読んでいてなんともいえず気持ちいいという所です。
全文ひらがなですが、たぶんストーリーがどうのというより、このことば使いは何が書いてあっても好きだという類のものです。