以前、同じ本を読んだことがあるなあと思ったら、同タイトルで松谷さんの分は初めてでした。
こちらの作品も、とってもとってもよくできてるなあと思います。カラスの色がどうして黒なのかが、納得できるように筋道立てて説明してあります。いろいろな色を混ぜて、最終的には黒になってしまうということがわかるのもよいと思いますね。
きれいな色をした鳥や、カラフルな鳥、世の中には、すてきな鳥がいっぱいいるのに、なんだかカラスがかわいそう!と思ったりもしましたが、カラスが黒じゃなかったら何色?って聞かれると、やぱり黒しかないなあという結論でおさまってしまいます。黒がいちばん似合ってるのかも!って思うことにしました。
はっきりした色あいで、見た目にもさわやかです。文と絵のそれぞれが余計なものをそぎ落とした形でくっきりしていて、まさによい絵本の王道をいっているなあという感がありました。