「どろろんびょういん どっきりどきどき」 大人が読んだ みんなの声

おばけの病院に、初めての人間の男の子の患者ですが、どろろん先生は、人間の患者を診るのは初めてなので、「えーと、えーと、どうしょう・・・・・・・・・」どっきり　どきどきです。
なんとか”しょうちゃん”のご機嫌をとって診察できたのですが、人間用の風邪薬がないので、”百人力ジュース”を飲ませて、しょうちゃんも「シャキーン！」あっという間に、元気いっぱいになってよかったです。どろろん病院・今夜の処方箋もとても楽しく読めました（笑）百人力ジュースを飲んだしょうちゃんは、次の日には普通の男の子に戻ったとありました。

【あらすじ】
お化けが通うどろろん病院は、今日も患者さんのお化けで一杯。大忙しです。いろんな症状を治せるのですが、困ったことに人間の患者さんは初めて。今日はたまたま人間の男の子が来ました。先生は診察をしようとするのですが、機嫌の悪いその子はなかなか言うことを聞いてくれません。困った先生は…

【感想】
お化けの患者さんが、強烈な個性を発揮しているので、普通の患者さんがかえって新鮮に、奇異に、異様に見える。不思議な世界。
病院内の張り紙などもユーモアたっぷりで、どの場面を見ても面白い。
絵が柔らかくて、お化けが本当にブヨブヨしていそうで、雪女なんか本当に溶けてしまいそうで、天狗の鼻のぶつぶつも生々しくて、いろんな感じがしてしまって、体験型絵本かと思ってしまった。

先生と看護師さんの正体がびっくいでして、…これは是非ともページを実際にめくってみて、読者自信が体験して欲しところ。ネタばれになると面白さが半減してしまうので、詳しくは書けません。是非とも手に取って読んでみてください。

どこに話が進んでいくのか全然わからない、ドキドキワクワクの素敵な絵本です。でも、実際の病院ではドキドキしたくないなあ。

題名からホラー感満載です。
でも、苅田澄子さんですもの、ね。
おばけの病院、どろろん病院、夜開院ですよ。
もちろん、ユーモラスなおばけたちが、なるほどの病状で来院するというわけですね。
そうそう、おばけの病院ならではの笑える治療法にも注目！
医師のどろろん先生、看護師のぞわぞわさんが、普通なので安心していたら思わぬ展開にビックリです。
人間の患者が初めて、という万事休すも、見事にクリア。
この展開、やっぱり脱帽です。
裏表紙カバーの見返しに、奥深い処方箋も。
アフターケアも万全ですよ。