主人公のタヌキが寝ている絵本。
2009年刊行。こんなに動きのない主人公も珍しい。最初から最後まで寝っぱなし。
寝ているだけなのに、影響力が異常に高く、近くにいるとつられて寝てしまう。
最初はキャベツ畑に居たらしいが、いつの間にか川べりや草原、海の中など、いろんな場所に出現している。寝っぱなしなのに、どうやって移動したか?夢遊病か?それとも、読者がページをめくる合間に起きて移動しているのか…
ツッコミどころが満載で、楽しい絵本。
極めて平和で、特に事件も起こらず、みんな寝ているので、読者もついでに寝てみようかと思えてくる。寝られない時に開いたら、寝られる効果があるかもしれない。
どんな夢を見ているのだろう?
いろんな意味で気になるところがたくさん。
不思議な絵本だ。