両親をなくしたバーナビーは、家もなく曲芸をしながら町から町へ渡り歩いています。
寒い冬が来ても、たった1着の服しかないので、雪の中凍えていました。
そこへ修道士が修道院に連れて帰ってくれます。
バーナビーは修道院で、自分がなにも役に立っていないと悲しくなってきます。
マリアさまの像の前で、修道士のように祈ることもできない自分が情けなくなります。
でも、自分に出来ることを思いつきます。
それは曲芸でした。
バーナビーは疲れ果てて、その場に倒れるほどの芸を見せます。
なにも望まない、見返りを考えていない純粋さに、その懸命さに涙が出てきました。
奇跡をおこすほどの純粋さです。
修道院やマリア様が出てきて、宗教のはなしのようですが、
自分に出来ることを力の限りやっているバーナビーから、何か感じるものがあります。