最初に飛び込んだのは散らかった机の上。
これは実際の机だったり、子どもが散らかしたおもちゃ達だったり、はたまた心の整理がつかない自分自身の心の中だったり...読み手の状況によっていろいろな風景に見えるなぁとまず感じました。
そんな風景の中にカワイイうさぎがぴょこんと現れる。心の隙間に現れた何かを最初は煩わしく感じるのですが、ページをめくるたびにだんだんコリがほぐれていくように変化をしていきました。
オトナ誰しもが、主人公の気持ちに近い感情を持ったことがあるのではないかと思わせる内容でした。この絵本を読んだ後、コーヒーを飲みたくなる気持ちと共に大きく息を吸い込みたい気持ちになりました。
子どもの絵本棚の隅っこにこっそり忍ばせて、子どもが思春期以降にでも手に取って欲しい作品かなとも思います。