知っているお話しですが、改めて違う絵本で読んでみると、考えさせられることもいっぱいありました。
滑稽味を抑えたたなか鮎子さんの絵が、新しい魅力を引き出しているように思います。
サギ師たちに騙された王様ですが、こんなわかりやすい例えでなければ、虚実に翻弄されて愚策を繰り返す人間のなんと多いことでしょう。
ご機嫌伺いの取り巻きたち、洗脳された国民たち、こんなふうに辛辣に考えると、とてもブラックなお話です。
本当のことをはっきりと言える少年でありたいですね。
ところで、サギ師たちはしてやったりで逃げおおせたのでしょうか。
頻発する多種のサギ被害に思いを馳せました。