本の帯に「和田誠 幻のデビュー作復刊!」とあり、これは買うしかないだろうと思いました(笑)
月の模様についての解説からはじまり、月を盗む男の物語に。
盗んだ月をまた盗む人が現れ、拾った女性が竪琴にし、海に投げた魚が飲み込み、その魚を・・といった具合に、月が色んな人の手に渡ります。
日によって満ち欠けする月をもてあます人間たち。最後は子供が空に戻します。
やっぱり、月は皆のものでないといけないですよね。
途中で月についての説明が入りますが、切り替わりがとても自然に思えました。
平和へのメッセージや、物語としての面白さ、月についての科学的な説明など
盛りだくさんの内容を和田さんの飄々とした絵で楽しみました。
ちょうど月の模様について興味を示していたので、
小1の子供はお話の部分も科学的な部分も両方堪能しました。
絵本ですが、少し大きいこの方が楽しめると思います。