人の物をなんでも欲しがったりするのは「いけないこと」と思ってきましたが、案外親の接し方によっては「いいこと」なのかもと思わされました。こどもが欲しがったとき、何でも買って解決するのではなく、一緒にウチにあるものを使って作ったりする。そうすることによって、「パパ・ママってすごい」と思ってもらえることもうれしいですが、なによりも知恵をしぼって考えて作り出したときの感動、それを自慢げに友達にみせている子供の笑顔を想像するだけでうれしくなります。そんな気持ちにさせてくれた、気づかせてくれた絵本です。あと、今の子供は何でもお金で買えるので、手作りの物に対して「ダサイ」「かっこわるい」など感じる子が多いようですが、小さいときからこのような絵本を読んで聞かせることで、なんでもお金で買うのではなく、あるもので代用するとか考えて作るというような気持ちを育てるのにも役立つ一冊と感じました。