甲斐信枝さんのリアリティのある竹の絵に加え、かみ砕いて必要なことをしっかり伝えてくれている文章!
福音館の「かがくのともシリーズ」の中には、他にもこの作者の素晴らしい作品がたくさん出ていますが、この本も甲乙つけがたいほど素晴らしい内容だと思いました。
ただ、対象が何となく地味なイメージなのか、実は私自身初めて読みましたし、これが学校の図書室にあったとして、子どもたちが自分から手に取るかというと……う〜ん…。という気がします。
子どもたちが手に取らなそうだからこそ、ぜひ、大人が選んで、子どもたちに紹介していきたい1冊です。
私は子どもの頃に「自信の時は竹やぶに逃げろ」と教わりましたが、その意味はよく知りませんでした。
そのことを、この本を読んで初めてきちんと理解できました。
日本ではこれからも大きな地震に見舞われる可能性が高いです。
そんな時のためにも、竹についての知識は必要ではないかな〜と、感じました。
もちろん、それ以外の点でも、『竹』の生態についてよくわかることができて面白かったですけど。
決して難しい本ではないので、小学校の4年生くらいから中学生。高校生などにもお薦めしたいです。