アーノルド・ローベルが綴る、こぶたくん一家の日常。
短編集で、いづれも些細な日常の出来事を描いたもの。
でも、何でしょう、とても心に温かいものが伝わってきます。
まだ幼いこぶたくんが、両親や妹と暮らす、その様子がいいです。
もちろん、わがままだって、ありのままに描写されていますが、
両親がゆったり受け止めてくれるので、こちらまで嬉しくなってしまいます。
おばあちゃんの来宅のシーンもありますが、
自然に、年長者への敬いの姿勢も学べますね。
母として、こぶたくんのお母さんの振る舞いに、
日頃の態度を反省させられる思いでした。
親子でゆったりと読むにはとてもいいと思います。