読み聞かせの大好きな私。初めて特別支援学級の担任をさせていただいた時、今まで小学校の子ども達に読み聞かせていた本に全く興味を示さない特別支援学級の子どもたちの実態を目の当たりにして、悲しくなりました。しばらく立ち直れず、読み聞かせから遠のいてしまっていました。
そんな時にふらっと立ち寄った本屋さんで出会ったのが、この本でした。何と愛らしい!!何とユーモアたっぶり!!手に取ったそのまま、ダッシュでレジに走り込みました。
次の日、うきうきして、でもちょっと不安な気持ちで子どもたちに読み聞かせをしてみると、子どもたちの反応は今までとは全く違いました。にこにこと笑顔になり、声を出して笑い、「また読んで」と体でせがむのです。そして次には、自分がだるまさんになったかのように動作をし始めました。伸びたり、どてっと倒れたり、おならの真似をしたり、空気が抜けたり。
それからは、読み聞かせを再会し、毎日毎日たくさんの本の魅力を子どもたちに伝え、子どもたちと一緒に本の世界を楽しんでいます。読み聞かせをあきらめなくて、本当によかった。私の大好きな大好きな、命の恩人(?)の本です。