同様のお話を他の絵本で読んだように思うのですが、この絵本については、戒めのようなものはあまり感じられず、とても心地よい感じがしました。
石ころ1つで美味しいスープが出来るなんて、ありえない話です。
それでもコロリと騙されてしまうのは、電話詐欺師の心理誘導の手口に近いものかもしれません。
でも、この絵本の旅人は、人間関係もギスギスしていただろうケチケチ村の人々を、笑顔に変え、お互いの垣根を取り除きました。
どうもこの詐欺師が善人に思えて来るのです。
私もこの絵本のマジックにかかってしまったでしょうか。