素敵な表紙絵とタイトルに惹かれ、「王さまのお菓子とはどんなものだろう?」と、手に取りました。
読んでみると、このお菓子を食べたことがあるのに気づきました。
新年に、いつも父方の祖父母の家へ挨拶に行き、親戚が集まるのですが、いつだったか伯父夫婦がこのタルトを一度買ってきてくれたのです。
その時、フェーヴを引き当てたのは弟。小さな陶器の王さまのお人形が出てきました。
王冠はなかったので被りませんでしたが、運試しのようで、とても楽しく、美味しかったのをよく覚えています。
まさか、あのタルトがフランスの伝統的なお菓子だったなんて!!
子どもに読み聞かせながら、
「ママ、小さいときにこのお菓子を食べたことがあるんだよ」と言うと、
「良いなぁ。わたしも食べたい!お人形、当てたいなぁ」と。
私ももう一度、あのタルトを食べたいと思いました。
新年に家族で食べるのは一つのイベントとして、とても楽しい思い出になります。
時には、このお話のように、中に入っているお人形の気持ちになってみても良いですね。