「ガレット・デ・ロワ」、実際に食べたことはないけれど、テレビなどで年末年始によく目にするお菓子です。
この絵本はそのパイの中に入れられるフェーヴの小さなお人形、ミリーが主人公。
ミリーやブランさん、アデルさんや男の子たち・・みんなの優しい気持ちがガレット・デ・ロワを通してベルに幸せを運んでくれました。
誰かの幸せを願う気持ちが、その人をまた幸せにするのですね。
ガレット・デ・ロワの名前の由来や、模様も放射状のものだけでなく、見返しにあるような月桂樹の葉や麦の穂等それらにも意味があって、フランスの伝統食文化を知るきっかけにもなり、是非いつか食べてみたいと思いました。
石井睦美さんの心温まるお話と、上品で美しく優しい色彩のくらはしれいさんの挿絵も素晴らしく、読みながら幸せな気持ちになれました。
絵本の帯が金色の王冠になるのも素敵!プレゼントとしても喜ばれそうな1冊です。