一人旅ってドキドキするもの。
しかも、人間に化けているならなおさら。
さらにハプニングが起きたらそりゃあ、たまりません。
きつねのこは、人間の町に住むおじさんから、遊びにおいで、と誘われます。
手紙でのやり取りが、何だかほっこり気分です。
バスに乗るために、おじさんから届いたのは小包。
銀色のコインと木の実。
バスをお降りる時のコインと、バス停の数だけの木の実。
一つとまるごとに食べたら間違えないって、このアイデアは素敵です。
ところが、途中で乗り合わせた赤ちゃんにひっくり返された木の実。
このハプニングにこちらまでドキドキ。
でも、大丈夫。
意外にも素敵な展開に心が温かくなります。
nakabanさんの絵が、独特な色遣いの中に優しさを奏でていて素敵です。