やまんばは、怖い女の怪物だと思っていましたが、この絵本では、体こそ大きいのですが、なんだか親近感がもてるようなやまんばが描かれています。
産後元気をつけるためにおもちが食べたいとか、産後しばらくは手伝って欲しいとか、私が出産した頃のことを思い出しました。
何とも人間味あふれるやまんばです。
「むらの人たちはなんにもねえども、だれもかぜひとつひかねえように、まめでくらすように、おらのほうできをつけるでえ。」
やまんばの母性を感じさせられることばです。
怖いものを恐れず逃げず、立ち向かうあかさばんばや、生まれたばかりの赤ちゃんなのに怪力のがらちゃん、人間味あふれる登場人物で、心暖まるお話でした。