これはなんともすごい絵本です。
賛否両論分かれる絵本なのがよくわかります。
「否」の方のご意見もごもっともです。
くいしんぼうのあおむしが、なんでも食べて、
どんどんどんどん大きくなります。
とにかく食べて、大きくなって、
お母さんも、友達も、家も町も、すべて食べ、
とうとう主人公だけとなります。
あおむしくんと喧嘩になった主人公も、
ついには食べられてしまいますが、
お腹のなかに、あおむしくんが食べたものすべてが存在しているのです。
ナンセンス&ホラー。そして、ダーク。
カタカナばかりですみません。
うまく日本語で表現できません。
息子は楽しみました。
怖がりはしませんでした。
読み終わってすぐ、「すごい話だねえ」と言いました。
そして、「もう一回」とリクエスト。
息子はたくさんの絵本を読んできました。
おかげで、よくあるような絵本にはもう見向きもしなくなっています。
だから、たまにはこんな本もいいのかな。
毒にも薬にもならない本よりも、
毒かもしれないし、薬かもしれない。
毒だと言う人もいるけれど、
私は毒とは決めかねる。
確かなのは、子どもにも大人にも刺激的な絵本だったということです。