日本っていいな……と感動してしまった一冊です。十二支の動物たちが登場してお正月の準備をするお話です。みんな、それぞれ役目があるんですよ。その役がもっともらしくて、微笑ましいです。たとえば、ねずみは正月飾りの係。鏡餅を作るので、餅つきもします。牛は田畑に詳しいので野菜を選んで運搬する係。とらは千里を走るので、ほうぼうの国から珍しい食べ物を集めてくる係……などなど。衣装を身に付けた動物たちの表情がかわいいです。
昨年末ははりきって(初めて)20種類のお節を作ったのですが、この絵本を読んでしまったからには、今年はさらに頑張らねば…と力んでしまいます。少なくとも20種は再び挑戦ですね。動物キャラクターを何らかの形で登場させて、子供にも喜んでもらえるお正月にしたいな…と夢ばかりが膨らみます。
川端誠さんの版画風(切り絵?)のイラストが日本情緒をかもし出し、懐かしいな〜。大雪の大晦日が明け、真っ白な雪に包まれた晴れやかなお正月の朝はまさに「明けましておめでとう!」という感じ。味気のない海外でのニューイヤーをもう何年も味わっている私としては、ググッとひきつけられるものがありました。