お正月の食文化をたたえた、色鮮やかな和風絵本。丁寧に仕上げられた版画のイラストが、年の始めを祝うにふさわしい清々しさと晴れやかさを演出しています。適材適所に振り分けられた役割をまっとうする動物たちが、皆いい顔をしていて印象的。「彩りよければ、栄養バランスにもかなっているはず」と作者が解説するお節は、美しく、食欲をそそり、圧巻です。新年の朝を迎える時間の流れ方もすてきです。 日本のお正月らしさがいっぱいの本作品は、多忙とはいえ、ぜひ師走に味わいたいもの。重箱に詰められたお節料理を前にしたら、動物たちの活躍ぶりが頭を駆け巡り、また一味違った新年が楽しめるかもしれません。 ――(ブラウンあすか)
年の神様は、十二の動物たちを集めて、お節料理の準備を命じました。ひつじは下ごしらえ、さるは料理番、そして来年が干支のとりたちは…。日本のお正月えほんの定番です。『じゅげむ』(クレヨンハウス刊)の作家、川端誠さんが描いた、十二支とお節にまつわる物語。
日本で新年を迎えるような、ワクワクした新鮮な気持ちを味わいたくて、この絵本を手に取りました。
まず、絵がとてもいい!動物達も可愛いし、描写もなかなか細かい!とても日本的なタッチなのも気に入りました。
よく見ると版画ではないですか!文字も味があってすごくいいです。
娘に日本の年末年始の雰囲気を感じてもらえたかな…。
おせち料理や十二支について教えるのにもとても役立ちました。
十二支の由来については、聞き覚えのあるものではなかったのですが、お正月の準備のためにそれぞれ係があるという設定もおもしろかったです!
娘はこの絵本で家族みんなの干支を覚えてくれました。
また来年のお正月にも読みたいです。 (いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)
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