「したきりすずめ」は、五大お伽ばなしの一つと言われています。
誰もが、小さい頃に一度は触れたことのあるこのお話。
私も、小さい頃の記憶に残っていて、おばあさんがすずめの舌を切って、おじいさんは謝りたくてしたきりすずめのいえに行きます。そこで、ごちそうになったあと、小さいつづらを貰ってかえります。中には、金銀さんごにあやにしきとお宝が入っていました。それを見たおばあさんも、したきりすずめの家に。そして、大きいつづらを貰うとサッサと帰ります。でも、途中で、つづらを開けてしまいます。すると、出てきたのはお化けでした。
地方によって多少のちがいもあるし、出版社によっても違いがあるので、いろいろ読みくらべてみました。
その中で、このお話が一番私の記憶にあるものに似ていたと思います。
ですから、安心して読むことができました。
絵も、昔話にぴったりで、娘も同じ「したきりすずめ」の絵本の中から一番にとりましたから、一番のお勧めです。
ただ、馬の洗い汁や牛の洗い汁を、がっぷがっぷと飲み干すシーンは、記憶にありませんでした。
おじいさんもおばあさんも、同じように飲み干しますが、でも内容が違います。
それは、大人だからわかること。
子供に読み聞かせる時に、読み方を変えようか迷いましたが、あまり変えずに読むようにしました。
大人の勝手な解釈で読み方を変えたくなかったからです。
娘の心にはどう映ったでしょうね。
それは、娘が大きくなってから聞きたいなって思います。
どう、娘の心に残るのか楽しみです。