この絵本をわたしは大人4人で読んで
心の底からみんなで大笑いしました。
(王さまの全力さ加減、特に、最後のうなだれ方!)
この絵本は普遍的なテーマを
あつかってるなと思いました。
「自分の力を発揮したい」という想いは
きっとどんな人のこころの奧にもあると思います。
この絵本の王様は
「先祖代々からのたいほうをうちたい!」が出発点でした。
その出発点の「こうしたい!」によって
未来が大きく変わっていくと思います。
王様は思いもかけず
きつねが自分よりおおきなたいほうを
持ってきたことによって
「もっとおおきなたいほうを」と
あらそう気持ちが
エスカレートしていきます。
そしてほんとうはもともと
望んでいなかった未来を
つくってしまい愕然とうなだれます。
絵本を読んでいるわたしからみると
王様はこっけいに見えるけれど
実は同じことを
わたしも知らない間にしているのでないかと思いました。
今世界で起こっている色々な争いも
こんな風にして
大きくなっているのかも。。。
最終的に王様は自分のこっけいさに気づき
みんなが幸せになるやり方で
自分の力を発揮します。
大人でも楽しく、ハッとさせられて、
ホッともさせてくれる深い絵本です。