ずぶぬれで走ってくるブタくん。
「どうして木の下であまやどりしなかったんだい?」とヤギくんが聞きました。
体を乾かしながらブタくんはその訳を話し始めます。
ねずみが1匹、ハリネズミが2匹、バッファローが3匹・・。
どんどんあまやどりの仲間が増えていったというブタくんの話し。
「え〜、そんなわけないじゃん!」息子はそう言いながらも楽しそう。
エスカレートする話しに思わずワクワクしました。
話しがどんどん大きくなるって子どもにはよくあること。
ヤギくんみたいに「おやまあ!」「それはすごい!」なんて
ゆっくり話しにつきあってあげるって素敵だなあとつくづく思いました。
ブタくんの満足気な表情がいいですね。
見開き4ページに描かれたたくさんの動物たちにはやさしさと
温かさが溢れています。
結局どうして濡れたのかという説明に思わず笑みがこぼれました。
遊びに行けない雨の日に子どもの話しにゆっくり耳を傾けたくなる
そんな一冊です。