いろんな動物が次々とお風呂の中から現れ、そこはもう大浴場(大海原?)! 子どもの想像力って、本当に海のように果てしないんですね。表紙と同じ大きなかばが現れたときには、もうこれでおしまいだろうと思っていたら、最後にもっと大きな生き物が!
娘は、動物が好きなだけでなく、松岡さん、林さんの作品のどちらも大好きなので、いつ手渡そうかと時機を待っていた1冊だったのですが、読み終えて最初の感想は、「赤ちゃんのお話だったね」・・・どうやら長く温め過ぎてしまったようです。(与える時期を判断するのって、ほんとに難しい〜!)
でも、「とってもおもしろかった」というのが本音のようで、ちょっと安心しました! 1番受けていたのは、双子のペンギン、ジムとジョンの会話。早口で読むと、げらげら笑います。かばさんの言葉遣いにも、くすくす笑い。「なんで かばさんは、〜たまえっていうの? 変なしゃべり方!」と言いながら、かばさんのキャラクターがかなり気に入っている様子でした。
「あつくもなし ぬるくもなし ちょうどいいかげん」というフレーズもお気に入り。“ゆうだちのようなシャワー”も楽しそうですね。それぞれの動物の表情がおもしろい!
最近、娘はものすごい長風呂で、私が出た後、いつまでも楽しそうに1人でおしゃべりしながら入っているのですが、なんだか声をかけるのが悪いくらい、空想の世界に浸りきっているので、娘にとっては、この絵本の中のことも、ごくごく自然のこと(日常のこと)のように映っているのかもしれないな、と思いました。
そんな世界が、ずっとずっと続いてくれるといいね・・・。