転んでけがしたこいぬくん。お母さんがすかさず飛んできて、「いたいの、いたいの、とんでいけー!」
こいぬくんは痛くなくなって、「いたいの、どこにとんでったの?」と、探しにいきます。
小さな冒険の始まり。そこで、土から出てきたもぐらさんに出会ったり、雨にあたって、雲が泣いてると思ったり。
あんまり夢中で探していて、キツネの子供とごっつんこ。
お互いに泣いちゃって、お互いに「いたいのとんでけ」をして、仲良くなっちゃった。
最後にお母さんが出てきて、「いたいの、みつかったの?」って聞いてきます。
こいぬくんは「みつかったけど、またとんでっちゃった。でも、ともだちみーつけた!」だって。
「いたいの」って、ほんと、不思議なおまじないですよね。
平出さんの絵がまた、キュートでよかったです。