あらしのよるに、や
どうするどうするあなのなか など
きむらゆういちさんお得意の、
食べる側の動物と食べられる側の動物に友情が芽生える、
ハラハラドキドキの物語の1冊です。
読んでみたらあまり有名じゃないのが(私のまわりだけ?)不思議な位の秀作!
はたこうしろうさんの美しい絵がストーリーをさらに盛り上げてくれます。
キツネの嬉しくなるようなラストの一言で読後感もよく、私は大満足でした。
ただ、残念ながら子どもには今ひとつ。
キツネが優しそうでウサギみたい(最初からキツネがウサギを食べそうな気がしない)、
ウサギはこれネズミでしょ、とツッコミが入りました。
私はキツネもウサギの顔はいい味を出していて
水の動きや透明感なんて素晴らしく、いい絵だなぁと思ったのだけど。
親子でも好みが違うのでしょうね。
絵本を介してそれに気づくのもちょっと面白いです。
そんな訳で、評価は間をとって☆4つにしました。