ニジュウヤホシテントウって耳慣れないテントウムシだわと思ったら、
本当に害虫で嫌われ者なんですね〜。
そのニジュウヤホシテントウのおだいじんが、テントウムシたちに
イジワルをしたり、見せしめに他の虫の餌食にしたりするんだけど、
その捕食者として出てくる、毛虫たちの表し方がすごい!
毛虫を「ひりひりけがわ」、すなじごくを「すなのプール」、蜘蛛を
「だんだらハンモック」と名付ける、そのネーミングセンス!
すごいです。怖いだけじゃなく、すごくいや〜な感じが出てます。
かこさとしさんの作品だったら、みんなが力を合わせててんとだいじんを
やっつけて終わりそうなんだけど、これは、あくまでも自然の力で
てんとだいじんも一つの虫。風に飛ばされて終わっちゃうところが
なんともはかないです。
次の春には明るいからたちばやしになってそうな、余韻が良かったです。