絵柄なんかからすると、ロシアの作品かと思いきやさにあらず。
1959年の出版以来読まれ続けている、フランスのロングセラー絵本「ペール・カストール」シリーズの一冊でした。
中国民話の再話ということで、原作は、1955年に方 軼羣(ファン イー チュン)が中国で絵本『夢卜回来了』として発表したもののようです。
物語は、雪の中でにんじんを2本見つけたこうさぎが、お腹が一杯になったので、残りの1本をこうまくんに届けてあげるシーンから始まります。
こうまくんは、外出中。
くしくも、こうまくんは、その頃雪の中にかぶを見つけて食事中で、お腹一杯になって帰るとにんじんを見つけます。
その繰り返しが続くぐるぐる話で、友達への想いがリレーされていくという話は、実に分かり易いもの。
情けは人のためならずということが、分かってくれたら良いのではないかと思います。
ただ、綺麗な絵がストーリー自体を物語っているのに、文章が過多という気がします。
対象年齢も低いので、この文章量はいかにも多すぎな感は否めないと思いました。