市川里美さんの作品ですが、パリ在住とのことで、フランスで出版された作品のようです。
ということで、フランス語からの訳、という訳なのですね。
クリスマスが近づいた頃、もみの木たちはクリスマスにどんなドレスが着たいかのおしゃべりに夢中。
そんなおしゃべりを、小さいもみの木は寂しく聞いているしかないのです。
そして、とうとう、もみの木たちはクリスマス用に運ばれていくのですが、
小さいもみの木と、年取ったもみの木は残されるのですが、
奇跡が起こるのです。
お互いに「願いを持ち続ければきっと叶う」と慰めあっている姿が健気で、
相手への思いやりに満ちていて素敵でした。
もみの木の一番美しい姿かもしれませんね。
静かなクリスマスストーリーでした。