絵がなかなかリアルです。
表紙を見たら引いてしまうかもしれません。
節分の晩、哀れな鬼たちを家に招きいれた男。
酒盛りの賑やかさにつられて入ってきた福の神に取りすがるおかみさんと子ども達。
何度も展開する無礼講の酒盛りに、しがないけれどお人よしの亭主と、
しっかり者のおかみさん。
なにわともあれ、貧乏暮らしのこの一家は福の神をゲットするのです。
文章にリズムがあって、なかなかスピーディーな展開。
強面の鬼たちをも和ませ、福の神にも気に入ってもらえたこの一家に、
なぜかしら親近感を覚えますね。
鬼への優しさが嬉しいです。