伝記絵本ということで難しいかな、と思っていましたが、
雪の結晶に引き込まれてしまい、ベントレーの一生に共感しました。
アメリカ・バーモント州ジェリコの豪雪地帯に生まれたウィリー少年は
雪が大好きだったのです。
雪の美しさに魅せられたウィリーは観察やスケッチでは物足りず、
両親に懇願して特殊なカメラを買ってもらいます。
理解ある両親の姿もいいですね。
雪の結晶の写真って、そう言われれば、撮影は難しいのですね。
結晶の美しさも再認識しました。
雪の結晶の撮影に一生を費やしたウィルソン(ウィリー)・A・ベントレー。
彼の写真も少し紹介されていますが、
彼のキラキラした目とメッセージを感じさせる芸術作品ですよ。
木版画の絵が素朴な村の雰囲気に調和しています。
さりげない注釈も多すぎず、まさしく雪の結晶の魅力も
伝えてくれる絵本だと思います。
私も雪の結晶についての本が読みたくなりました。