長女にもこの”毛布”なるものがありました。もう破れてそこから足や手がニョキッと出るくらいです。夏も汗だくでくるまっていました。もちろん、どこかへお泊まりするときは必ず持っていきました。
今もこの毛布はあります。でも、今はもう毛布なしでも大丈夫。これからは次女がこの毛布の持ち主となりつつあります。
ジェインが最後に”小鳥さんのために”毛布を譲ってあげたように、寝ている次女にそっと毛布を掛けてあげる長女を見るにつけ、日頃の子どもへのいらだちを忘れて優しい気持ちになれます。長女ももう少ししたら、自分と重ね合わせたり、譲れない気持ちと葛藤しながら読んでくれるかな、優しい気持ちになれるかな、と思いながら時々読んでいます。
男の子・女の子、子ども・大人問わず、あのころの気持ちを思いだして柔らかく切ない気持ちになれるおすすめ本です。