転園したばかりのころ、慣れない園やお友達の中にも関わらず、
私の心配をよそに意外にも楽しそうに過ごしていた息子。
少し安心していたある日、実は、朝のバイバイの後に
淋しくなって泣いてしまったことがあると息子が教えてくれました。
やっぱり心細かったんだなーと改めて知りました。
そんな頃、たまたま読んだのがこの絵本です。
内容は知らなかったけど、人気があるようなので、借りて読んでみたところ、
息子が気に入って何度も繰り返し読みました。
絵本のライオンの絵をカラーコピーしてポケットに入るくらいの大きさに切って
朝のバイバイの時にそっと息子に渡しました。
息子はそれをニッコリ受け取って、いつものようにバイバイ。
夕方お迎えにいくと、まっさきに「ライオンがポケットにいたから、泣かなかった。」
「ポケットから落ちないか何度も心配で確認したんだー」と言っていました。
十分頑張っていると思う息子に、もっと頑張れ!という気持ちで渡したわけではありません。
ふと、さみしくなった時に、ひとりじゃないんだーと肩の力を抜いてほしくて渡しました。
今でもこの絵本は大好きです。
まだ、転園して1ヶ月。彼なりに葛藤はあると思いますが、少しずつ、お友達を増やしていっているようです。
そばに寄り添って大丈夫だよと励ましてくれる人がいることで、強くなれるんですね。
私は、彼の心配ばかりしていましたが、もっと私自身が強い気持ちで寄り添ってあげることが
大事なんだなーと思いました。とってもいい絵本です。