おうめばあさんが、孫のじろっぺの寝しょんべんが治るよう、
おじぞうさんに願掛けをするのです。
お供えの大福餅がうまそうで、おじぞうさんがよだれを垂らすのが事の発端。
そのよだれで、犬がすべってひっくり返り、
その様子に気を取られた和尚さんが曲がり道を曲がりきれず・・・。
次々と連鎖する、奇妙な出来事の数々。
それを、独特の筆致で田島征三さんが描くから、効果抜群です。
カラスが鳴く場面は、もう、絵本ならでは、です。
牛のしょんべんって、霊験あらたか、なんですかあ!?
ちょっとオススメできない荒療治ですが。
おじぞうさんにだいふくもち、と和風かと思いきや、
バイクや洋画家など、洋風も混じって、不思議にエキゾチックでした。