このお話の主人公は動物たちではなく、ひとつのチューリップの球根。
新しい世界へ一歩ふみだせないでいる球根を、もぐらくん、太陽さん、たんぽぽさんがあったかく見守り励まします。少し臆病な球根はそれでもドキドキ、ゆっくりと成長していきます。
新しい世界への第一歩、成長をチューリップで表現しているところが面白いなと感じました。チューリップ、そしてたんぽぽ、ちょうちょやてんとう虫といった子どもにとってみじかなものがでてくるので、楽しくわかりやすく読めたようです。
もうじき春になり、チューリップを見たとき、がんばって勇気をだして育ったのかなあと感じそうです。春が待ち遠しくなりました。