オオカミが、食べようとしていた動物たちにバカにされて、勉強して、本を読むようになる。しかも読み語りの特訓までして、声に出して読むことまで上手くなってゆくお話です。
えてして、本を書かれる方はこういう、本を読むことの大切さ、本って面白いんだよ。っていうような内容の作品を描かれることがあります。
あまりに恩着せがましいお話だと、かえって、自己完結していて、ストーリー的にはどうかなって、思ってしまうこともあるのですが、この絵本はなかなかです。
ただのがさつなオオカミが、自分の力で勉強して、どんどんインテリ風になっていく、その過程もきちんと描かれているから。
うちの子どもたちは、オオカミが図書館などで勉強している姿が面白かったようでした。
ただ、ちょっと気になるのは、こんなインテリになっちゃって、このオオカミ、ちゃんと食べてるんでしょうか?