絵本ナビの評価を見て借りてきました。
表紙もタイトルも平凡なこの作品の評価がなぜ高いのか、
読んでみてよく分かりました。
主人公のこれまた平凡な「ひろこさん」の温かさが、とても伝わってくるのです。
外に出ることのできない寒い日は、
森の動物達やもみの木に手紙を書き、もみの木の枝にさげておきます。
いろいろな動物達に手紙を書きますが、
私はのうさぎへの手紙が一番好きです。
うさぎの穴から見るとたんぽぽがカーテンになるなんて、
とても素敵な想像です。
絵を描くことがとっても好きなのも分かります。
それぞれ動物達に送る手紙には、かわいい絵がそえられ、
(自分のことをかわいらしく描いているところがいいですよね)、とかげには絆創膏、小鳥達には1羽ずつちゃんと首かざりになったお手紙を添えています。
女の子の温かい感じが伝わってきて、
読めば読むほど、心が温まっていく作品だと感じました。
ちょっと昔風の女の子なので、少し前の設定なのでしょうか?もしそうだとしたら、この「ひろこさん」、
素敵な女性に成長したでしょうね!