娘が大好きな「やなぎむら」シリーズ。今日の舞台は、「しのだけむら」です。この村には、どんな 虫たちが暮らしているのでしょう?
毎年、初夏になると、「やぶがっこう」という、「が」と「か」の学校が建てられます。蚊は、プーン教室で、蛾は、パタパタ教室で、それぞれ音を出す練習と飛ぶ練習をしますが、プンタくんとパタコさんは、どうしてもうまくいきません。そのうち、七夕の夜がやってきて・・・。
いつもは、「にっくきやつめ〜!」とばかりに、パチンと一息でしとめてしまう蚊も、こうやって、お母さんたちに連れられて学校にやってきて、一生懸命にプーンといい音を出す練習をしているのかと思うと、なんだかかわいくて、一瞬手が止まってしまいそうですね。本当に、しのだけむらの蚊も蛾たちもみんな表情や動きがとってもかわいらしいんです。娘も1年生の自分と重ねるのか、ハラハラ、ドキドキ、真剣に応援しながら見守っています。
そして、七夕飾りの美しいこと! 色とりどりの木の実や葉っぱ、花びら。小さな虫たちが、自分たちよりも大きな木の葉や実をせっせと運び集めてきます。娘も、1つ1つ興味深そうに見ながら、「わあ、きれいだね」と感激しています。
いよいよ七夕の夜。花びら短冊に書いた願い事、叶うかな?
絵もページの隅々まで、お話も最後の最後まで楽しめて、シリーズの中でも心に残る作品でした。