すっかり私のお気に入りになった「ねぼすけスーザ」シリーズ。
その中でも、この「ねぼすけスーザのはるまつり」は素敵なところを
ぜーんぶ集めたような、温かくて、嬉しくて、ウキウキする絵本です。
マリアおばさんのあんだセーターを着ていたスーザは、空気の暖かさや
草から春が来たことを知ります。
春祭り用のドレスの生地を買いに行って、華やかでかわいらしいドレスを
作ってくれるマリアおばさん。
近所のアンヘルおじさん、テレサおばさん、ルイザおばあさんとの会話。
オリーブ畑のキンテロおじさん。
いつものメンバーが出てきて、スーザの住むところの土地柄を感じます。
スーザの作った花も鮮やかで、春祭りに向けて盛り上げてくれます。
私が一番好きな場面は、みんなで馬車に乗り合って春祭りに向かうところ。
地味な馬車に乗った、華やかな人たちの周りの空気が、普段とは違う
ハレの日の空気で、春祭りを喜ぶ気持ちが伝わってきます。
最後は、「スーザ、目立ってるね!」と娘の嬉しそうな声が上がりました。