韓国・朝鮮の昔話です。よくばりな地主とそのしたで働く小作人たちがでてくる、上下関係がはっきりしたお話なのですが、だれもが期待をする下剋上的な話の展開があって、痛快です。
こんなことは、実際にはありえないお話なのでしょうけど、昔の人たちは、身分の上の人を負かしてやろう!みたいな気持ちを語って、実際の生活の苦しさをまぎらわしていたのでしょうね。そう考えると、心苦しくなるのですが、絵本のなかに登場する小作人たちの活躍ぶりには、読んでいる人の気持ちを元気にしてくれるエキスがいっぱいで、こういった昔話にであえてよかったなあと思います。
韓国の民族衣装や、伝統的なごちそうなどがえがかれていて、興味をそそられました。異国の文化を気軽に垣間見ることができるのも、絵本の長所だなあって思いますね。