なかやみわの絵が好きです。なかやみわが絵を描いているというので読みました。新しいバスに役割を取られてしまうばすくん。懸命に頑張っているのに、動けなくなってしまうと廃棄させられてしまいます。人間の身勝手さを思い、ばすくんの気持ちを思うと辛くなりました。
消費時代は廃棄時代でもあるわけで、物言わぬ物は捨てていかざるを得ないわけですよね。そんな時代に生きている私たち。
捨てられたばすくんがまだ必要とされる場所があったことはよかったなあと思いました。少し長めのお話なので、読んでいる最中にいろいろ考えさせられました。物を大切にしたいという気持ちがおこる本だと思います。